研究内容(公募後期)
A02 臨界期の操作・再開と脳傷害後の臨界期のメカニズム
| 研究項目 | A02 | |
|---|---|---|
| 研究課題 | レジリエンスの臨界期を担う神経・炎症・血管相互作用の解明 | |
| 研究代表者 | 氏名 | 古屋敷 智之 |
| 機関 | 神戸大学・大学院医学研究科 | |
| 専門分野 | 薬理学・神経科学 | |
| リンク | https://www.med.kobe-u.ac.jp/yakuri/ | |
| 研究の目的 | 過酷な環境や侵襲によるストレスは抵抗性(レジリエンス)を増強するが、この作用にはストレス暴露から一定期間に限られた「臨界期」が存在し、ストレスの遷延は認知情動変容を誘導して精神・神経疾患のリスクを高める。我々はマウスの社会ストレスモデルを用い、急性ストレスが内側前頭前皮質のドパミン系を介して樹状突起増生とともにレジリエンスを増強する一方、慢性ストレスがミクログリアを活性化して内側前頭前皮質のドパミン系抑制や樹状突起退縮、認知情動変容を促すことを示した。さらに、レジリエンス増強に伴い脳血管由来の生理活性脂質が増加することも示唆した。本研究ではマウスの社会ストレスモデルに一細胞・細胞種選択的オミクス解析、薬理・分子遺伝学的操作などを用い、ストレスによるレジリエンス増強の臨界期を決定する神経・炎症・血管相互作用の実態と機序を解明する。 | |










