研究内容(公募後期)
A01 発達期の臨界期神経回路再編成のメカニズム
| 研究項目 | A01 | |
|---|---|---|
| 研究課題 | マウス嗅覚系の臨界期と匂い刷り込み記憶の解明 | |
| 研究代表者 | 氏名 | 西住 裕文 |
| 機関 | 福井大学・学術研究院医学系部門 | |
| 専門分野 | 分子生物学 | |
| リンク | https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/11/0001066/profile.html | |
| 研究の目的 | 高等生物は発達期の感覚刺激によって脳神経を可塑的に変化させ、嗜好性・社会性・環境適応性などを獲得する。我々はマウス嗅覚系を用いて、臨界期における嗅覚刺激が神経回路の強化や精緻化のみならず、その出力判断の抑制もしくは変更を引き起こすことを見出した。具体的には、嗅覚系の臨界期が嗅細胞の軸索末端に神経活動依存的に発現するSema7Aと、僧帽細胞に生後一週間限定で発現するPlxnC1受容体の相互作用で規定されていることを見出した。また、鼻腔を閉じて臨界期の嗅覚刺激を遮断すると、その後成体となったマウスが自閉症様の行動をとることを見出した。逆に新生仔期に特定の匂いを刷り込むと、成長後その匂いに対して愛着行動を示すようになることも発見した。これら予備実験に基づき本研究では、Sema7A/PlxnC1の人為的発現によって臨界期を操作した場合、匂い刷り込み記憶にどのような影響が生じるかを明らかにする。 | |










