研究内容(公募前期)
A01 発達期の臨界期神経回路再編成のメカニズム
研究項目 | A01 | |
---|---|---|
研究課題 | ハエ歌識別学習を用いた臨界期可塑性の機構解明への挑戦 | |
研究代表者 | 氏名 | 上川内 あづさ |
機関 | 名古屋大学・大学院理学研究科 | |
専門分野 | 神経行動学 | |
リンク | https://www.bio.nagoya-u.ac.jp/~NC_home/index2.htm | |
研究の目的 | 幼児は「臨界期」と呼ばれる特定の時期に周囲の会話を聞くことで、その⾔語固有の特徴⾳を識別する能⼒を発達させる。近年、成熟動物でこの臨界期を再開できる可能性が⽰されてきた。これは、臨界期での可塑性を担う神経機構が、臨界期の⼈為的な再開誘導の標的になりうることを意味している。一方で近年我々は、⾳声認識学習機構の研究を進めるモデルとして、ショウジョウバエの歌識別学習パラダイムを確⽴した。この学習現象は、ヒトの⾳声認識能⼒の発達とも類似性を持つため、ハエの歌識別学習機構を理解することで、脊椎動物とも共通するメカニズムに迫れる可能性がある。そこで本提案では、ハエ歌識別学習を用いた臨界期可塑性の機構解明に挑戦する。ヒトと進化的にかけ離れたショウジョウバエを⽤いた本研究を進めることで、脊椎動物とも共通する⼀般原理の抽出や、多様性の理解に貢献したい。 |