研究内容(公募前期)
A01 発達期の臨界期神経回路再編成のメカニズム
研究項目 | A01 | |
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研究課題 | 臨界期における小脳への体性感覚経路変化を導く電気的活動の解明 | |
研究代表者 | 氏名 | 久保 怜香 |
機関 | 広島大学・大学院医系科学研究科 | |
専門分野 | 神経生理学 | |
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研究の目的 | 体性感覚の神経回路は生後発達期にある臨界期に再編成されるが、このプロセスには臨界期における神経細胞の電気的活動が生み出す神経回路に沿った信号伝達が必須であり、これが阻害されると、正常な神経回路が形成されないとされている。本研究では、臨界期の体性感覚経路構築に必要な電気的活動及びその活動発生の分子メカニズムを明らかにすることを目的とする。マウスヒゲ領域から小脳への体性感覚経路をモデルとし、まずはその経路の生後発達変化過程の実態を解析する。この経路は成熟すると視床―中脳領域area parafascicularis prerubralis(PfPr)を中継することが我々の研究(Kubo, 2018)により明らかになっているため、これを足掛かりに生後発達期における信号経路同定を行う。続いて、回路成熟に必要な電気的活動、感覚信号入力パターンや神経細胞の自発活動を見つけ出し、その電気的活動が必要な時期、臨界期を探索する。更にはその電気的活動の分子機序の解明を目指す。 |