研究内容(公募前期)
A01 発達期の臨界期神経回路再編成のメカニズム
研究項目 | A01 | |
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研究課題 | ミクログリアによる異種感覚の可塑性構築機序 | |
研究代表者 | 氏名 | 竹田 育子 |
機関 | 名古屋大学大学院分子細胞学 | |
専門分野 | 神経生理学 | |
リンク | https://www.med.nagoya-u.ac.jp/cel-bio/index.html | |
研究の目的 | 一つの感覚喪失・除去において異種感覚の可塑性が知られている。これは盲のヒトが点字を使用するときに視覚野を使うなど失われた感覚領野を残存する感覚を利用し、残存する感覚の識別力の向上に寄与するという概念である。近年感覚除去を施したマウスにおけるシナプス除去過程にミクログリアが関与していることが明らかとなった。本研究では異種感覚の可塑性に着目し、機能応答の変化から神経回路の機能的結合の変化、そして結合変化を誘導するミクログリアの遺伝子発現変化を探索することにより神経回路編成における分子基盤まで階層的に検討する。さらに臨床的な報告から先天的盲のヒトは統合失調症発症に抵抗性を有することが知られていることから、統合失調症モデルマウスと統合失調症モデルマウス+先天的視覚遮断における神経回路編成とミクログリアの関与を検証する。 |