研究内容(公募前期)
A01 発達期の臨界期神経回路再編成のメカニズム
研究項目 | A01 | |
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研究課題 | 臨界期操作が嗅覚刷り込み記憶に及ぼす影響 | |
研究代表者 | 氏名 | 坂野 仁 |
機関 | 福井大学・学術研究院医学系部門 | |
専門分野 | 分子神経科学 | |
リンク | https://r-info.ad.u-fukui.ac.jp/Profiles/10/0000915/profile.html | |
研究の目的 | 刷り込み(imprinting)はLorenzによるカモのヒナの後追い現象の発見以来、教科書にも載るほど有名であるが、その分子基盤や神経回路レベルでの理解は殆んど進んでいない。当グループではマウス嗅覚系を用いて臨界期(critical period)における刷り込み記憶の分子的基礎の解明に取り組んでいる。研究代表者らはすでに、マウス嗅覚系の臨界期を規定する分子がSema7Aの受容体であるPlxnC1である事、また刷り込みの原因がSema7Aシグナルによる糸球体内でのシナプス形成の増強である事、刷り込み記憶にポジティブな価値付けを行う分子が新生仔で発現するオキシトシンである事を見出している。今回実施予定の研究では、Sema7Aシグナルの刷り込みに於ける作用機序の理解とPlxnC1によって期間を限定されている臨界期の人為的な操作、オキシトシンを介した価値付けメカニズムの解明を目指す。 |