研究内容(公募前期)
A02 臨界期の操作・再開と脳傷害後の臨界期のメカニズム
研究項目 | A02 | |
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研究課題 | 自閉スペクトラム症における安静時脳活動の制御法開発と臨界期の再開の可能性の検証 | |
研究代表者 | 氏名 | 渡部喬光 |
機関 | 東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構 | |
専門分野 | 大脳生理学 | |
リンク | https://sites.google.com/site/takamitsuwatanabesite/ | |
研究の目的 | 安静時脳活動は、脳の機能的バックボーンを表象していると考えられており、これを解析することで「高機能自閉スペクトラム症の症状および認知機能は共に神経遷移ダイナミクスが非定型的に安定化していることと相関している」ということが明らかになっている。この知見をもとに本研究では、「安静時脳活動の神経遷移ダイナミクスを適度に不安定化させれば、高機能自閉スペクトラム症の臨界期を再開させ、認知の硬直性といった中核症状の一部を緩和させることができるのではないか」という仮説を検証する。このために、独自の脳状態駆動型非侵襲的神経刺激法を拡張させ、安静時脳神経活動遷移ダイナミクスの制御法の確立を目指す。本研究が成功すれば、自閉スペクトラム症の臨界期の再開を実現するための新たな視点と方法が得られると期待される。 |