研究内容(公募前期)
A02 臨界期の操作・再開と脳傷害後の臨界期のメカニズム
研究項目 | A02 | |
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研究課題 | 免疫系の若返りによる脳可塑的変化の誘導 | |
研究代表者 | 氏名 | 村松里衣子 |
機関 | 国立精神・神経医療研究センター | |
専門分野 | 神経科学 | |
リンク | https://www.ncnp.go.jp/nin/guide/r_dna/index.html | |
研究の目的 | 脳や脊髄が損傷されると、損傷部ではしばしば血管のバリア機能の破綻が検出される。血管のバリアが破綻すると、血中因子や循環中の細胞が脳や脊髄の実質へ流入する。流入する因子や細胞には、神経系細胞の様々な機能を調節する働きがあることが知られているが、流入する因子の組成や細胞の機能は、加齢に伴い変化する。特に循環系の免疫系細胞は、老化により獲得免疫応答能の低下や免疫性素因・自己免疫リストの増大など、細胞の機能が顕著に変化することが知られており、免疫老化は老化に伴う神経機能の調節にも影響することが推察される。村松は、アルツハイマー型認知症モデルマウスを用いて、老化に伴う免疫系細胞の機能の差を探索し、その差を担う分子メカニズムを解明する。また、老化個体の免疫系を分子的に若返らせることで、神経機能の可塑的変化を誘導できるか検討する。 |